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音声が一方向にしか通らない場合

    目次
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    音声が一方向にしか流れない状況におけるトラブルシューティング

    trixbox ProはSIPと呼ばれる標準的なVoIPプトロコルを採用しており、LAN(WANやインターネット)経由で、IP電話機にtrixbox Proサーバと通信を行うのもこのSIPプロトコルです。SIPには利点もあれば弱点もあります。SIPは非常に高機能な反面、動作展開させる点で難があ ります。 とりわけNATを使用するネットワークにおいてはそうです。技術的な紹介については下記をご参照ください。

    このリファレンス は、音声が一方向にしか流れない、という状況における一般的な事象に関してのトラブルシューティングを目的としたものです。特に、ローカルエージェントか らの声をリモートエージェントは聞くことができるが、その逆は聞こえない、またその反対にリモートエージェントからの声をローカルエージェントは聞くこと ができるが、その逆は聞こえない、というような状況に当てはまります。

    トラブルシューティングマトリックス

    この表は、音声が一方向しか流れない、という事象の原因の可能性を体系的に洗い出すためのものです。最も一般的な原因からまれな原因までが表に掲載されています。

    原因として考えられることや詳細説明/ソリューション

    【ファイヤーウォル設定によるSIP通信障害】
    trixbox Proインストールガイドに沿って、お使いのファイヤーウォールのSIPポートの帯域を確保してください。

    【NAT設定によるSIP通信障害】
    VoIPネットワーク構築プランで定めたDMZ設定に基づいて、お使いのファイヤーウォールのSIPポートの帯域を確保してください。

    【LAN 回線障害】
    CAT5 回線に問題がある、またはRJ-45コネクターが適切なネットワークポートに差し込まれていないのであれば、スイッチの他のポートをお試し下さい。または 動作が取れているLANポートから各IP-MFTに長いCAT5ケーブルを直接挿しこんでみてください。自作よりも既成のCAT-5を使用してください。

    【VoIPプロバイダのアップストリーム】
    まず、trixbox ProサーバとサードパーティのVoIPキャリア間で起きている障害ではないことを確認してください。特定の電話機に依存する問題ではないことがあります。

    【プロキシーARP設定が有効】
    イー サネットスイッチ(ルータ)がプロキシーARPの機能を持っているなら(オリジナルマックアドレスではなく、スイッチ/ルータのマックアドレスでARPに 対応)、IP電話機とサーバの間での通信と干渉してしまいます。この問題を排除するにはスイッチ/ルータの設定を無効にしてください。

    【誤った二重化設定】
    もし同時に接続されている二つのスイッチがある場合、あるいは片方のスイッチのデバイスが半二重のエンド端末やもう一方の全 二重を使用している場合、音声が一方向にしか流れない状況が生じ得ます。 LANのクロス接続やすべてのアップリンク上の二重化設定をダブルチェックしてください。

    【誤ったフローコントロール設定】
    もし同時に接続されている二つのスイッチがある場合、あるいは片方のスイッチのデバイスが片方のフロー制御のみを使用し、もう一方は使用していない場合、音声 が一方向にしか流れない状況が生じ得ます。 LANのクロス接続やすべてのアップリンク上の二重化設定をダブルチェックしてください。

    【ネットワーク上のファイヤーウォールソフトウェア】 
    ファイヤーウォールソフトウェアは、電話機やtrixbox Proサーバの通信間のウェッヂ、LAN内の電話機プロキシーARPとなるものがあります。同一のサブネットやLANセグメント上であってもそうです。この種のソフトウェアは無効にしなければなりません。

    【IP電話機の不良】 
    あ らゆるオプションが完璧であっても、IP電話機のネットワークインターフォーエスに欠陥があるため、リプレースする必要のある場合があります。とはいえこ れは非常にまれです。これが現状の問題の原因と思われるのでしたら、Fonalityサポートに問い合わせてください。 http://cp.fonality.com/support for assistance.

    【テクニカル記述】
    SIPで呼 を確立している場合、制御接続はUDP/5060で行われます。しかしメディアポートが二つの端末によりつながれている時には、IP電話機と trixbox Proサーバ間の何かがメディアパスを遮断することがあります。UDPパケット以外では、FTPに対してもSIPは同じように作動することがあります。 音声ストリームを運ぶメディアコネクションが、制御ポートよりもむしろ異なるポート数上で起こることがあります。例えば制御ポートをUDP/5060上で 適切に接続し、UDP/50001上で音声パスを動的につなぎ、ローカルの電話機が音声をリモートの電話機へ送出し、良好に聞くことができるものの、 NATが原因でパケットが現れないために、NATルータブロックがパケットをUDP/50001に戻すことがあります。

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