注意:この機能はtrixboxProエンタープライズエディションとコールセンターエディションのみで利用可能です。スタンダードエディションを御利用の場合はステップ3に進んでください。
それぞれの内線に割当てられた「権限」はシステム中でその内線番号のユーザーが利用可能な機能を制限します。trixboxPro管理Webインターフェースから、内線番号管理のタブを選択し、その中のグループサブメニューから、グループ権限を設定することができます。
権限の詳細
権 限はグループ単位で管理されます。各内線番号はグループに割当てられ管理されます。trixboxProは デフォルトで、いくつかのグループがすでに登録されていますが、実環境に適合したグループを作成してください。(例えば、営業部、サポート、マネージャー など)グループを設定したら、次に各グループに内線を追加してゆきます。それからグループに権限を割当てます。このようにして、グループに属する内線に権 限が割当てられることになります。
2種類のHUD権限:
自己権限
グループ権限
これらの権限はHUD中で各内線に割当てられる機能を管理します。
これらのグループは管理Webインターフェースから「内線番号管理」->「グループ」メニューを選択すると表示されます。
権限グループ :: HUD自己権限
ここれらの権限はHUD中で各内線に割当てられる機能を管理します。
これらのグループは管理Webインターフェースから「内線番号管理」->「グループ」メニューを選択すると表示されます。
権限グループ :: HUDグループ間権限
グループ間権限は混乱しやすい部分です。HUD権限によって特定のグループには許可したくない機能や閲覧行為を制限する柔軟な設定が可能です。例えば、CEOの通話を他のユーザーが録音することはできないようにしたいと思うことでしょう。
例
ここでは、サポートとセールスという2つのグループの設定されている会社を例に取り上げ解説しています。この会社には受付係がいます。簡単のために、内線番号をそれぞれの社員を表すものとします。
以下はこの会社の社員とその職務です。
サポート:7400,7401,7402
セールス:7600,7601,7602
サポートマネージャー:7004
セールスマネージャー:7006
受付係:7000
まずグループを作成し、それから権限を割当ててください。すべてのグループを設定するまでは権限を割当てないで下さい。このようにして設定を簡略化できます。
1. すべてのグループを作成する
「サポート」権限グループを作成し、「グループ内のユーザー」に7400、7401、7402を追加します。それからページ下部の「権限グループに追加」をクリックしてグループを追加します。
「セールス」権限グループを作成し、「グループ内のユーザー」に7600、7601、7602を追加します。それからページ下部の「権限グループに追加」をクリックしてグループを追加します。
「サポートマネージャー」権限グループを作成し、「グループ内のユーザー」に7004を追加します。それからページ下部の「権限グループに追加」をクリックしてグループを追加します。
「セールスマネージャー」権限グループを作成し、「グループ内のユーザー」に7006を追加します。それからページ下部の「権限グループに追加」をクリックしてグループを追加します。
「受付係」権限グループを作成し、「グループ内のユーザー」に7000を追加します。それからページ下部の「権限グループに追加」をクリックしてグループを追加します。
2.各グループに権限を割当てる
グ ループの作成が終わりました。次に各グループに権限を割当てます。まず最初に、マネージャーに対して、各部門の内線での閲覧、割り込み、通話録音権限を割 当てます。各マネージャーに自身の通話を録音できるように権限を割当てます。また、受付係りには、会社全体の内線一覧を閲覧し、通話を転送する権限を割当 てます。セールスとサポート部の各内線に対しては、内線一覧の閲覧と通話を転送する権限を割当てます。マネージャー以外の内線からマネージャーの通話の詳 細を閲覧することを禁止します。
3. 「サポート」グループを編集する
「HUD自己権限」に「自分の内線から転送する」を「現在の自己権限」に追加します。
「HUDグループ間権限#1」に「他の内線の一覧を閲覧」、「他の内線の通話状態を閲覧」、「通話を他の内線に転送」、「通話をボイスメールに転送」を、「現在の自己権限」に追加します。それから、「サポート」を「現在のグループ」に追加します。
「HUDグループ間権限#2」に「他の内線の一覧を閲覧」、「他の内線の通話状態を閲覧」、「通話を他の内線に転送」、「通話をボイスメールに転送」を、「現在の自己権限」に追加します。それから、「サポートマネージャー」を「現在のグループ」に追加します。
画面下部の「権限グループを更新」ボタンをクリックする
4. 「セールス」グループを編集する
「HUD自己権限」に「自分の内線から転送する」を「現在の自己権限」に追加します。
「HUDグループ間権限#1」に「他の内線の一覧を閲覧」、「他の内線の通話状態を閲覧」、「通話を他の内線に転送」、「通話をボイスメールに転送」を、「現在の自己権限」に追加します。それから、「セールス」を「現在のグループ」に追加します。
「HUDグループ間権限#2」に「他の内線の一覧を閲覧」、「他の内線の通話状態を閲覧」、「通話を他の内線に転送」、「通話をボイスメールに転送」を、「現在の自己権限」に追加します。それから、「セールスマネージャー」を「現在のグループ」に追加します。
画面下部の「権限グループを更新」ボタンをクリックします。
5. 「サポートマネージャー」グループを編集する
「HUD自己権限」に「自分の内線から転送する」、「自分の通話を録音」を「現在の自己権限」に追加します。
「HUDグループ間権限#1」に「割り込み」、「他の通話を録音」、「他の内線一覧を閲覧」、「他の通話の詳細を閲覧」、「通話を他の内線に転送」、「通 話をボイスメールに転送」を「現在の自己権限」に追加します。それから、「サポート」を「現在のグループ」に追加します。
画面下部の「権限グループを更新」ボタンをクリックします。
6. 「セールスマネージャー」グループを編集する
「HUD自己権限」に「自分の内線から転送する」、「自分の通話を録音」を「現在の自己権限」に追加します。
「HUDグループ間権限#1」に「割り込み」、「他の通話を録音」、「他の内線一覧を閲覧」、「他の通話の詳細を閲覧」、「通話を他の内線に転送」、「通 話をボイスメールに転送」を「現在の自己権限」に追加します。それから、「セールス」を「現在のグループ」に追加します。
画面下部の「権限グループを更新」ボタンをクリックします。
7. 「受付係」グループを編集
「HUD自己権限」に「自分の内線から転送する」を「現在の自己権限」に追加します。
「HUD グループ間権限#1」 に「他の内線一覧を閲覧」、「他の通話の詳細を閲覧」、「通話を他の内線に転送」、「通話をボイスメールに転送」を「現在の自己権限」に追加します。それ から、「セールス」、「サポート」、「セールスマネージャー」、「サポートマネージャー」を「現在のグループ」に追加します。
画面下部の「権限グループを更新」ボタンをクリックします。