trixboxProは非常に多くの強力な機能を実装しています。しかし、そのすべての機能を各内線ユーザーに持たせることは現実的でないばかりか、危険でもあります。
それで、多くの機能を必要なユーザーに、必要な機能だけを割り当てることが出来るようにするのが、グループ権限設定機能です。
この機能により、コールセンターのエージェントに対して、機能を制限的に割り当てることにより、センターのセキュリティを向上させたり、スーパーバイザーや管理者の通話を非可視化したりといった細かい設定が可能になります。
注意:この機能はtrixboxProエンタープライズエディションとコールセンターエディションのみで利用可能です。
権限には2種類あります。それは以下の二つです。
1:自己権限(ユーザー権限)機能の対象が自分自身に属するもの
2:グループ権限(他のグループに対する権限)機能が他のユーザーに対して行われるもの
それで、trixboxProの権限設定画面にはこの2種類の権限を同時に設定できるように設計されています。
自己権限は、自分のグループに対して行使する権限、グループ権限は、他のグループに対して行使する権限です。
trixboxProにはデフォルトで、「Basic Human Rights」というグループが設定されています。これを利用しましょう。
このグループにはすべての内線を追加して、基本的な機能を割り当てます。
コールセンターでは、エージェントとSV(スーパーバイザー)が持つ権限は異なることでしょう。例えば、エージェントは他の内線に割り込み通話を行ったり、着信している電話番号を見たりすることは許可したくないでしょう。
それで、BasicHumanRights以外に、ACDエージェントとして許可したい機能をあらかじめ書きだしておいて下さい。それから、その機能を割り当ててゆきます。手順はBasicHumanRightsと同じです。デフォルトで登録されているACDAgentsというグループをクリックして選択します。CurrentGroupとして権限を行使する対象グループには自身のACD Agentsを選びます。
SVや管理者は特別な権限を設定したいと思うことでしょう。BasicHumanRightsでの手順と同様に割り当てたい機能とユーザーを選択して下さい。CurrentGroupとして権限を行使する対象グループには、ACDAgentsやBAsicHumanRightsを加えておくと、それらのグループのメンバーに対して選択肢された機能を使用できるようになります。