リンクサーバーは二つ以上のサーバーをIAX2というプロトコルで接続する機能です。IAX2プロトコルはUDPポートを一つだけ使用し、音声と制御パケットの両方を取り扱うことが出来ます。それで、SIPとは異なり、通信が確立されれば音声パケットも常時疎通可能な状態になります。ファイヤーウオールやNATを通過することが容易になります。
リンクサーバーの機能
リンクサーバーライセンスを購入していただきますと、以下のような機能を利用することが出来るようになります。
- 複数のサーバー間で内線間通話 - リンクサーバーAの内線とリンクサーバーBの内線は相互に通話が可能です。それぞれのサーバー上で設定する内線番号に重複が無いように注意する必要があります。
- 共通のWEB管理画面から各リンクサーバーの設定が可能です - 共通のWEB管理画面から、ドロップダウンボックスでサーバーを選択し、それぞれのサーバーの設定を簡単に行うことが出来ます。リンクされたサーバーがどこに設置されていても構いません。
- IVRメニューで通話をリンクされたサーバーの内線に転送できます - IVR設定画面で新規シーケンスを設定する時に、Go to extension(内線に転送)あるいはGo to submenu/extを選択し、リンクされてどのサーバーであっても配下の内線電話に通話を転送できます。
- IVRメニューでダイヤル操作で通話をリンクサーバー配下の内線に転送できます - 新規のキープレス動作を追加するときに、転送先の内線としてリンクサーバー配下の内線を選ぶことが出来ます。
- ACDでリンクサーバー配下のエージェントをキューに登録することが出来ます - ACD機能を利用する場合、キューにリンクされたサーバー配下のエージェントを選ぶことが可能になります。それで、複数のサーバーにまたがるキューを設定することが可能になります。
- 仮想内線設定で、リンクサーバー配下の内線を転送先に選べます - 新規に仮想内線を設定する場合、通話の転送先をリンクされたサーバー配下の内線に設定できます。これは、通話をボイスメールや会議通話モード、キューあるいは他のサブメニューに転送するときに便利です。
- 通話料金を節減! - もし一台のサーバーが東京にあり、もう一台のサーバーがニューヨークに設定されているとすれば、ダイヤルプランを設定することで、東京拠点のユーザーは、ニューヨークに設置されたサーバーを経由して外線発信することが可能になります。それで、東京から直接国際電話をかける必要はありません。ニューヨークの拠点から市内通話料金で発信でき、電話料金を大幅に節減できます。