FaxとIP PBXの統合における最も高いハードルとなってきたものは、FAX機への適切なタイミングソースを供給することでした。正確なタイミングソースが得られない状況では、FAXの転送過程でずれやデータの欠損が生じ、結果として全く読むに耐えないFAXが送られることになります。
Sangoma社は、アナログ音声カードがT1カードからタイミングを取得できるソリューションを提供しています。これにより、T1(日本国内ではINS1500などのPRI)回線でFAXを送受信し、FAX機との接続はアナログ音声カードにFXSポートを取り付けることで可能になりました。このチュートリアルのソリューションはINS1500回線でFAX送受信を行います。それで、アナログ回線を使用しての送受信は行えませんのでご注意ください。下の画像の通り、 fax syncケーブル がT1とアナログのカードを接続しています。
"RM_NETWORK_SYNC"がYesに設定されると、タイミングを取得するソースが存在しなければなりません。それで、PRIカードがPRI回線に接続されていないと、wanpipeドライバはロードされず機能しません。
PRIキャリアがタイミング(クロック)を供給していないとFAXを正常に送受信できません。PRIカードの設定をもう一度確認して下さい。
このソリューションの詳しい解説はSangoma社のWikiサイトにあります。(英語)
Sangoma Wiki Article
ある種のFAX機は、着信と同時に回線を切断してしまうことがあります。
以下の製品はこのような症状が出ることがあります。
これらのFAX機は、 (特に、複合機やフックボタンの付いていないFAX機)一般的な4芯のケーブルではなく、特別な2芯の電話用ケーブルが必要です。HPは2芯を4芯に変換するケーブルを販売しています。
これらのケーブルが入手できない場合は、4芯の電話ケーブルの問題となっている2本のラインを手作業で切断することで自作することも出来ます。4本の内、外側の2本のラインが必要ないので(下図の2番と5番のライン)切断して下さい。