この製品に搭載されているSATAコントローラーは、trixboxProのLinuxカーネルがサポートしていないものです。それで、サードパーティのRAIDコントローラーを搭載したRAIDカード(例えば3Wareなど)を使用する必要があります。弊社内のテストでは、3Ware社の9659SEを使用しました。(以下の写真)また、EthernetコントローラーもtrixboxProはサポートしていません。それで、別途ドライバをインストールして設定する必要があります。
1:USBフラッシュドライブからtrixboxProをインストールする方法に従って、システムインストール用のUSBフラッシュメモリを作成してください。
2:RAIDカードのドライバをダウンロードします。ここでは3Ware社のサイトからダウンロードします。以下からダウンロードできます。http://www.3ware.com/KB/article.aspx?id=15198
3:RAIDカード用のドライバーディスクを作成します。
4:Ethernetコントローラー(Broadcom社製5722)のドライバをダウンロードします。http://ja.broadcom.com/support/ether...ver=570x-Linux ドライバをUSBメモリにコピーしておきます。
1:USBメモリからインストーラーを起動します。boot:というプロンプトが表示されますので、以下のコマンドを入力してください。
linux dd hd:sdb2:/ks.cfg
ドライバを読み込むか聞かれますので、準備しておいたRAIDカードのドライバディスクをFDDドライブに挿入し、OKを押します。追加のディスクがあるか聞かれますので、Noを選択します。これから後は、通常のtrixboxのインストールと同じです。そのままインストールを続行します。
2:インストールが終了し、システムを再起動します。再起動が始まったら、画面上面に「Booting trixboxPro …..」という表示がでます。このときにすぐに「Enter」キーを押します。すると起動オプション設定画面に入ります。
2つの起動オプションが表示されますので、上の第一オプションを選択して、キーボードから「e」を押します。
画面上に詳細項目が表示されます。「kernel…」で始まる行があるはずです。これを選択して、「e」を押します。
OSの起動オプション設定が表示されますから、その文字列の最後尾に「single」と入力してください。このときに直前のオプションとの間に必ずスペースを入れてください。入力し終わったら「Enter」キーを押します。
前の画面に戻ります。ここで「b」を押し、システムを再起動します。
システムが再起動すると、「sh#」というプロンプトが表示されますので、ここから「root」アカウントのパスワードを設定します。「passwd」と 入力し、「Enter」キーを押します。パスワードを入力するように促されますので、パスワードを入力してください。パスワードは確認のためもう一度入力 するように促されます。
続いて「reboot」を入力しシステムを再起動します。
今度は、「inactive login:」というプロンプトが表示されますので、ここで「root」と入力し「Enter」キーを押します。続けて先ほど設定したパスワードを入力し「Enter」キーを押します。これで、root権限でシステムにログインできました。
続けて、Ethernetコントローラーのドライバをインストールします。
以下のコマンドを一行ずつ入力して実行してください。
mkdir /mnt/card
mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/card
cp /mnt/card/tg3-3.92n.tar.gz /root/
tar xvzf tg3-3.92n.tar.gz
cd tg3-3.92n
make clean modules
make install
depmod -a
これでドライバのインストールは終わりました。「reboot」と入力して「Enter」キーを押します。システムが再起動します。再び 「inactive login:」とプロンプトが表示されたら「activate」と入力して、通常のtrixboxProセットアップを行います。