FindMe とブーメラン・モバイルインテグレーション機能の使用法
このドキュメントは、trixboxPro の優れた機能の一つである、FindMe とブーメランモバイルインテグレーション機能について解説しています。
社内の誰かと連絡を取りたい場合、通常はその社員に割り当てられた内線電話番号をダイヤルします。しかし、HUD の
ステータスが離席中であったり、電話機そのものがレジストしていない場合はどうしたらよいでしょうか?携帯電話にかけることになるでしょうか?いいえ。その必要はありません。その内線でFindMe機能を有効にして正しく設定がされていれば、内線番号をダイヤルするだけでtrixboxPro は自動的に登録された電話番号に電話をかけて、担当者を探してくれます。このような使い方ができます。
FindMeの設定方法
ウェブブラウザから、http://cp.trixbox.comにアクセスします。以下の画面が表示されます。
FindMe機能一覧
call my extension: | 内線電話機を呼び出します |
call other extension: | 指定の他の内線電話機を呼び出します (重役のアシスタントなどに便利でしょう) |
call my mobile: | 指定の携帯電話を呼び出します(自分のプロファイルに携帯電話の番号を登録しておいてください) |
call external number: | 外部の固定電話または携帯電話を呼び出します |
enable call screening: | コールスクリーニング機能を有効にします。trixboxPro は通話を転送する前に、発信者が自分の名前を録音するように促します。録音された名前は、あなたが実際に通話を始める前に再生され、誰があなたと連絡を取ろうとしているかが分かります。 |
disable call screening: | コールスクリーニング機能を無効にします |
forward to my voicemail: | 通話をあなたのボイスメールボックスへ転送します。発信者はここであなたへのメッセージを残すことができます。 |
forward to other voicemail: | 通話を別の担当者(内線)のボイスメールボックスへ転送します。 |
notify caller that I'm being located: | trixboxPro は発信者に対して、現在あなたを探していることを告げるメッセージを再生します。 |
overwrite caller ID name: | trixboxPro は発信者のCID(発信者ID)を書き換えることができます。 (例えば:'From Office' 英語のみ) |
「with/without press-to-accept」オプションについて
これは、転送されてきた通話を実際に受け付けて会話を始めるかどうかを決めることができるようにするオプションです。転送されてきた通話を受けると、以下のようなメッセージが流れます。
「以下の方からお電話です。(録音された相手の名前が再生される)電話を受ける場合は「1」を、拒否する場合は「2」を、ボイスメールに転送する場合は「3」を押してください。」ここで、1を押すと通話が始まります。このメッセージをあなたが聞いている間、相手には呼び出し音が聞こえています。
With press-to-acceptでこの機能を有効に、without press-to-accept で無効にできます。
通話転送の手順
通話中に誰かに転送したくなった場合はどうしたら良いでしょうか?方法は非常に簡単です!以下の2種類の転送に
対応しています。
• ブラインド転送:転送先に直接転送してしまう方法
• 取り次ぎ転送:転送先と先に話して、通話可能なら転送する方法
1:ブラインド転送の手順
通話中に「#内線番号」とダイヤルします。例えば6000番の内線に転送するときは、「#6000」とダイヤルします。
2:取り次ぎ転送の手順
通話中に「*2」とダイヤルします。通話中の相手は保留されます。このまま続けて内線番号をダイヤルします。相手に用件を伝えた後、電話を切ってください。保留されていた通話は自動的に転送先の電話と接続されます。
通話録音の手順
通話中に*1 とダイヤルすると現在進行中の通話が録音されます。通話を終了すると、録音も終了されます。録音後の
音声は通常の通話録音ディレクトリに保存され、Web インターフェースから参照、再生できます。
ボイスメールシステムを利用したモバイルインテグレーション関連機能
携帯電話から trixboxPro を経由して電話をかけることはできないでしょうか?また、携帯電話から自分宛のボイスメールを聞くことはできないでしょうか?これらの機能も trixboxProは標準で装備しています!
コールアウト機能trixboxPro では、携帯電話から trixboxサーバーを経由して外線発信する機能を CallOut(コールアウト:以下コールアウト)と呼んでいます。まずこの機能を有効にします。TrixboxPro のWeb管理画面から自分の内線設定情報を表示します。
次に IVR メニューにボイスメールシステムにアクセスするための設定を追加します。
これで、IVR に入り音声ガイダンス再生中に「#」をダイヤルするとボイスメールシステムに接続されるようになります。
コールアウト機能を使用して外線に発信する
上記の設定がなされている trixbxoPro に登録されている代表電話に電話をかけると、応答ガイダンスが再生されます。ガイダンスが再生されている間に「#」をダイヤルするとボイスメールシステムに接続されます。手順は以下の通りです。
携帯電話がポーズダイヤルに対応している場合は、コールアウト専用の電話番号文字列を以下のように登録できます。
代表電話番号+P<内線番号#>P<パスワード#>P 3 P 4
例えば、会社の代表電話が03-1234-1234、内線番号5000、パスワードが9999である場合、
「0312341234P5000#P9999#P3P4」と電話番号文字列を登録します。
このように登録することで、P の直前までの番号が自動でダイヤルされます。それで、発信ボタンを逐次押してゆくだけでボイスメールシステムに接続されます。
コールリターン機能
ボイスメールシステムに入り、録音されたボイスメールがある場合は、3を押し、その後2 を押すと、メッセージを残した方のCID に向けて電話をかけることができます。つまり、かけてきた人の電話番号が記録されており、その番号へ発信することができるわけです。携帯電話からボイスメール機能を利用する場合も同様に使える機能です。